サウナの種類には、主にウェットとドライがあり、乾式と湿式とでは身体の温まり具合も段違いです。サウナの分類で“ととのい”の仕上がりも左右されるため、適切な判断が欠かせません。
今回は「サウナの種類一覧」をテーマに、ウェットとドライの違い・乾式と湿式の特徴、サウナ初心者が気になるQ&Aをわかりやすく解説します。一緒に、自分に合うサウナを探してみませんか?
「サウナの相性」を知ることで、サウナがもっと楽しくなるはずです。
私もみなさんと一緒に、ゆっくり学んでいきます。
サウナを分ける基準


サウナの種類一覧を理解するためには、まず「何を基準に分けられるのか」を知ることが大切です。サウナは、主に次の3つの観点で区別できます。
- 室温による分類
- 地域による分類
- 熱源による分類
わかりやすくいうと「どれくらい温かいのか」「どのような地域のものなのか」「どうやって温めるのか」で分けられます。ただし、サウナを明確に区分する指標はないため、あくまで1つの目安とご理解いただければ幸いです。
室温による分類
サウナは、室温で分けられます。
| ウェットサウナ (湿式サウナ) | ドライサウナ (乾式サウナ) |
|---|---|
| サウナ室が湿っている | サウナ室が乾いている |
| 温度が低く湿度が高い | 温度が高く湿度が低い |
一見、「ウェットはドライよりも物足りなさそう」と考えがちですが、そうともいい切れません。なぜなら、サウナは蒸気熱に包まれるだけでも十分に身体が温まるためです。
室温の違いはあれど、乾式と湿式、どちらもあまり“ととのい”には支障ありません。
地域による分類
サウナが根付く地域によっても、特色は異なります。
| フィンランド式サウナ | 日本式サウナ |
|---|---|
| サウナ室は低温高湿 | サウナ室は高温低湿 |
| ロウリュやヴィヒタと一緒に楽しむ | 水風呂や外気浴と一緒に楽しむ |
同じサウナでも、国によって特徴はさまざまです。たとえば、韓国のチムジルバンや台湾のサンウェンヌアン、トルコのハマムにドイツのテルメやロシアのバーニャなど、地域によって楽しみ方もさまざまです。
なお、サウナがいつからあってどこで生まれたのか、サウナの効果効能は次の記事でわかりやすく解説しています。
熱源による分類
サウナ室を温める熱源、いわゆるストーブによっても分けられます。
| ガスストーブ | 電気ストーブ | 薪ストーブ |
|---|---|---|
| 化石燃料で加熱する | 電熱線で加熱する | 木材で加熱する |
| 火力に優れている | 管理が楽にできる | 雰囲気が出る |
専門的にいうと、これらの熱源が生み出す熱には「対流熱」と「輻射熱(放射熱)」があり、対流熱は高温、輻射熱(放射熱)は低温になりやすいのが特徴です。そこにサウナストーンから出た蒸気が加わることで、より発汗が促されます。
一部、灯油を使うサウナ施設もありますが、ガス・電気・薪が主流です。
ウェットサウナの種類一覧
ウェットサウナは、いわゆる湿式サウナのことです。ここからは、ウェットサウナの種類一覧を解説します。
- スモークサウナ
- スチームサウナ
- ミストサウナ
- ロウリュサウナ
ここで挙げたものは、フィンランドでお馴染みのサウナです。それぞれ温度は60~80℃前後、湿度は15~30%前後と比較的湿っているのが特徴となります。
スモークサウナ
フィンランド最古のサウナといわれるのが、スモークサウナ。
煙突がなく、薪の煙で部屋全体を温めるサウナで、スモーキーな煤の香りと優しい熱が楽しめることから「キングオブサウナ」と称されるほどです。なお、準備に数時間かかることから現代ではとても贅沢なサウナとされ、提供している温浴施設も限られています。
名前や見た目からドライサウナと同じ種類のように思われがちですが、ウェットサウナの原型となったとされるため、ここに分類。
スチームサウナ
サウナ室全体が蒸気に包まれているのが、スチームサウナです。
足の下から部屋全体を蒸気で満たす設計で、温度は40~60℃、湿度は90~100%に設定されています。
ミストサウナ
サウナ室全体が霧に包まれているのが、ミストサウナです。
頭の上から部屋全体を霧で満たす設計で、温度は40~60℃、湿度は90~100%に設定されています。
ロウリュサウナ
別名フィンランド式サウナとも呼ばれるのが、ロウリュサウナです。
熱した石に水をかけ、蒸気を発生させるのが最大の特徴で、温度・湿度ともに低い状態から徐々に高い状態にしていくのが一般的です。なお、ロウリュは次の手順や方法で行います。
- 周囲に声をかける
- 柄杓で適量の水を汲む
- 熱した石に水をかける
- 1~2回ほど行う
ロウリュを適切に行うことで、潜熱(水が蒸発するときに蓄えた目に見えない熱)が解放され、下降していた体温が急激に上昇します。
ヴィヒタと呼ばれる白樺の枝葉で全身を叩くことで、発汗を促進するのも醍醐味の1つ。
ウェットサウナなら、王道のロウリュサウナをおすすめします。
本場のサウナを楽しみたい方は、スモークサウナがおすすめです。
ドライサウナの種類一覧
ドライサウナは、いわゆる乾式サウナのことです。ここでは、ドライサウナの種類一覧を解説します。
- 遠赤外線サウナ
- コンフォートサウナ
ここで挙げたものは、日本でお馴染みのサウナです。それぞれ温度は80~100℃前後、湿度は5~15%前後と比較的乾いているのが特徴となります。
遠赤外線サウナ
電磁波で直接身体を温めるのが、遠赤外線サウナです。
遠赤外線はいわゆる電磁波の一種で、空気ではなく身体の表皮から数ミリ奥の真皮まで直接熱を届けてくれるのが特徴。温度は80~100℃、湿度は0~10%が標準とされています。
コンフォートサウナ
快適な温度と湿度に調整されているサウナが、コンフォートサウナ。
特別な加湿装置により、一定の温度と湿度に保たれているのが特徴です。温度は80℃ほど、湿度は25~35%ほどと快適に保たれているため、喉や鼻の粘膜へのダメージを比較的抑えられます。
乾式サウナ・湿式サウナの両方に見られる種類ではありますが、その点は柔軟に分類。
ドライサウナなら、定番の遠赤外線サウナをおすすめします。
無理せずサウナを楽しみたい方は、コンフォートサウナがおすすめです。
自然素材で分けられるサウナ
その他、自然素材で分けられるサウナもあります。
- アイスサウナ(スノーサウナ)
- マグマサウナ(溶岩サウナ)
- ケロサウナ
- 薬草サウナ
- 塩サウナ
これらのサウナは、それぞれ特殊な様式・要素を持っているのが特徴です。
アイスサウナ(スノーサウナ)
アイスサウナは氷、スノーサウナは雪で作られたクールダウン専用のサウナです。コールドサウナとも呼ばれ、水風呂に入れなくても外気浴のような感覚で整えます。
マグマサウナ(溶岩サウナ)
マグマサウナは、溶岩石で作られたサウナです。壁や床にマグマプレートを敷き詰めているのが特徴で、天然溶岩から放出される強力な遠赤外線により、良質な発汗が期待できます。
ケロサウナ
フィンランドで「木の宝石」と称される幻の木材を使用したサウナが、ケロサウナです。「ケロ」は、樹齢数百年を経て立ち枯れた貴重な木で、断熱性に優れており、マイルドな熱を反射するとされています。
独特の甘く芳醇な香りは、自律神経の安定を助けるフィトンチッド効果が期待できるという話も。
薬草サウナ
薬草サウナは、香草(ハーブ)の成分を含んだ蒸気を浴びる温浴法です。
塩サウナ
塩サウナは、塩(ソルト)を身体に塗って汗を出させる温浴法です。
東京の「かるまる池袋」や「渋谷SAUNAS」のケロサウナが素晴らしかったです。
私は、薬草サウナや塩サウナに興味があります。
設置形態で分けられるサウナ
その他、設置形態で分けられるサウナもあります。
- アースサウナ
- ドームサウナ
- タワーサウナ
- バレルサウナ
- ロッキーサウナ
- ボナサウナ
- テントサウナ
これらのサウナは、それぞれ特殊な形式・形状で作られているのが特徴です。
アースサウナ
アースサウナは、原始的な作りのサウナです。土やレンガを積んで作られていることから、蓄熱性に優れていて冷めにくいのが特徴とされます。
ドームサウナ
ドームサウナは、天井が丸くなっている半球状のサウナ。
バレルサウナと同様に温められた空気が天井に一度昇ってから降りてくるため、熱のムラがないのが特徴です。頭が外に出ていて息苦しさがない作りとなっています。
タワーサウナ
タワーサウナは、段々畑のようになっている階段状のサウナ。
段数が5~8段(一般的なサウナは2~3段)あり、上段ほど高温、下段ほど低温なのが特徴。自分の体調に合わせて選べる作りとなっています。
バレルサウナ
バレルサウナは、ワイン樽のようになっている筒状のサウナ。
ドームサウナと同様に温められた空気が天井に一度昇ってから降りてくるため、熱のムラがないのが特徴です。四角いサウナ室よりも、効率的に全身を温められる作りとなっています。
ロッキーサウナ
サウナストーンが山のように積まれているのが、ロッキーサウナ(フィンランド式サウナ)の特徴です。大量の石が積まれていることで水をかけても冷めにくく、オートロウリュやセルフロウリュが楽しめる温浴施設もあります。
ボナサウナ
サウナストーブが座面や背面に隠されているのが、ボナサウナの特徴です。熱源が直接見えないことで圧迫感がなく、お年寄りやお子さんでも安心して楽しめるサウナといえます。
テントサウナ
アウトドア系サウナーから支持されているのが、テントサウナです。
耐熱性のテントの中で薪ストーブを焚く可搬式サウナで、いつでもどこでも温冷交代浴が楽しめます。川や湖を水風呂にしながら森の風で外気浴をすれば、自然と一体化したような気分が味わえるでしょう。
なお、設営の流れは次の通り。
- 平らな場所を探す
- テントを固定する
- ストーブを設置する
- 小物を配置する
圧倒的な自由度がテントサウナの魅力で、温泉・岩盤浴・銭湯・専門店とは異なる楽しみ方ができるサウナといえるのではないでしょうか。ただし、安全管理を怠るととても危険です。
取扱説明書は、よく読むことが求められます。
札幌の「綾ほのか」のロッキーサウナやバレルサウナも素晴らしかったです。
私は、テントサウナに興味があります。
サウナの種別のQ&A


最後に、サウナの種別のQ&Aとして、よくある質問をまとめました。
なお、ほかのコラムも読みたい方は、ととのい博士まとめページもあわせてご覧いただけると幸いです。次のページでは、サウナーに役立つ読み物をまとめています。
まとめ
今回は、サウナの種類一覧、ウェットとドライの違い・乾式と湿式の特徴、Q&Aを解説しました。
サウナは、主にウェットとドライの2種類に分けられます。ほとんどのサウナは乾式と湿式に分類されるため、基本さえ覚えておけば自分に合うサウナを見つけるのは難しくありません。
しかし、体質や体調によって適温は異なるため、無理せず比較しながら判断するのが大切です。ぜひ、理想のサウナと出会い、より深い“ととのい”体験をお楽しみください。
お忙しい中、最後までご覧いただきありがとうございました。では、ひとっととのい、いきましょう!
- 『医者が教えるサウナの教科書』加藤容崇/ダイヤモンド社
- 『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』カリタ・ハルユ/東洋経済新報社
- 『サウナ語辞典』草彅洋平+AMAMI/誠文堂新光社
本日もお疲れ様でした。当サイトはサウナを愛するすべての人を応援しています。サウナをもっと知りたい方は、ほかの記事も覗いてみてください!
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サウナの種類一覧を知った後は、次の記事を参考にしながら実際に整ってみませんか?






