水風呂の種類には、主にシングルとダブルがあり、一桁と二桁とでは身体の冷え具合も段違いです。水風呂の分類で“ととのい”の出来栄えも左右されるため、適切な判断が欠かせません。
今回は「水風呂の種類一覧」をテーマに、シングルとダブルの違い・一桁と二桁の特徴、サウナ初心者が気になるQ&Aをわかりやすく解説します。一緒に、自分に合う水風呂を探してみませんか?
「水風呂の相性」を知ることで、サウナがもっと楽しくなるはずです。
私もみなさんと一緒に、ゆっくり学んでいきます。
水風呂を分ける基準


水風呂の種類一覧を理解するためには、まず「何を基準に分けられるのか」を知ることが大切です。水風呂は、主に次の3つの観点で区別できます。
- 水温による分類
- 水質による分類
- 装置による分類
わかりやすくいうと「どれくらい冷たいのか」「どのような水質なのか」「どうやって冷やすのか」で分けられます。ただし、水風呂を明確に区分する指標はないため、あくまで1つの目安とご理解いただければ幸いです。
水温による分類
水風呂は、水温で分けられます。
| シングル水風呂 (一桁水風呂) | ダブル水風呂 (二桁水風呂) |
|---|---|
| 水風呂が9℃以下 | 水風呂が10℃以上 |
| 温度が低く刺激が強め | 温度が高く刺激が弱め |
一見、「シングルはダブルよりも危なそう」と考えがちですが、そうともいい切れません。なぜなら、水風呂は一瞬水に浸るだけでも十分に身体が冷えるためです。
水温の違いはあれど、一桁と二桁、どちらもあまり“ととのい”には支障ありません。
水質による分類
水風呂が持つ水質によっても、特色は異なります。
| 軟水水風呂 | 準軟水水風呂 |
|---|---|
| 水風呂がとてもまろやか | 水風呂がややまろやか |
| 肌触りがとても良い | 肌触りがやや良い |
| ミネラルが若干少なめ | ミネラルが若干多め |
同じ水風呂でも、水源や水深によって特徴はさまざまです。たとえば、北海道の「白銀荘」や岐阜の「大垣サウナ」、静岡の「サウナしきじ」に富山の「スパ・アルプス」に熊本の「湯らっくす」など、水質によって楽しみ方もさまざまです。
なお、サウナがいつからあってどこで生まれたのか、水風呂の効果効能は次の記事でわかりやすく解説しています。
装置による分類
水風呂を冷やす装置、いわゆるシステムによっても分けられます。
| 循環ろ過式システム | チラー式システム | バイブラ式システム |
|---|---|---|
| 水をクリアにする | 水をキンキンにする | 水をブクブクする |
| 衛生面に優れている | 常に冷水状態を保てる | 瞬時に羽衣がはがれる |
近年では、演出や付加価値としての機能を持つ水風呂もあるほか、不感風呂のように「何も感じない浴槽」もあります。体温と同じ36~37℃に調整されていることで、身体に負担をかけずに楽しめるのが特徴です。
一部、アヴァントを置くサウナ施設もありますが、循環ろ過・チラー・バイブラが主流です。
シングル水風呂の種類一覧
シングル水風呂は、いわゆる一桁水風呂のことです。ここからは、シングル水風呂の種類一覧を解説します。
- 0~9℃の水風呂
- 氷点下の水風呂
ここで挙げたものは、フィンランドでお馴染みの水風呂です。それぞれ温度は0~9℃前後、場合によっては氷点下のものもあります。
0~9℃の水風呂
シングルの水風呂は、水温0~9℃のものが一般的です。
一桁に設定された極低温の水風呂で、サウナー界隈では「グルシン」とも呼ばれ、ハードな爽快感を得られるのが特徴。究極の“ととのい”を求めるサウナーに支持されており、熟練者でないと挑戦しにくくなっています。
ワイルドな刺激で、5℃前後から水自体のキレが感じられるはず。
氷点下の水風呂
日本では、氷点下の水風呂は滅多に見かけませんが、フィンランドでは、氷に開けた穴を水風呂代わりにするアヴァントが行われています。アヴァントは、水温がマイナスに到達することもある“水風呂の頂点”です。
全身が凍えるような感覚は、海外サウナならではのものといえるかもしれません。
シングル水風呂なら、王道の0~9℃の水風呂をおすすめします。
本場の水風呂を楽しみたい方は、氷点下の水風呂がおすすめです。
ダブル水風呂の種類一覧
ダブル水風呂は、いわゆる二桁水風呂のことです。ここでは、ダブル水風呂の種類一覧を解説します。
- 10~19℃の水風呂
- ぬるめの水風呂
ここで挙げたものは、日本でお馴染みの水風呂です。それぞれ温度は10~19℃前後、場合によってはぬるめのものもあります。
10~19℃の水風呂
ダブルの水風呂は、水温10~19℃のものが一般的です。
二桁に設定された微低温の水風呂で、サウナー界隈では「ルーダブ」とも呼ばれ、ソフトな爽快感を得られるのが特徴。安定の“ととのい”を求めるサウナーに支持されており、初心者でも挑戦しやすくなっています。
マイルドな刺激で、15℃前後から水本来のまろやかさが感じられるはず。
ぬるめの水風呂
温浴施設によっては、水温が20~30℃を超える水風呂もあります。ぬるい水風呂は落差がなく、“ととのい”の観点ではあまりおすすめできませんが、ゆっくりとクールダウンしたい人にはぴったりです。
全身を突き刺すような痛さや鋭さがないため、「きつい」「つらい」と感じにくい安心設計。
ダブル水風呂なら、定番の10~19℃の水風呂をおすすめします。
無理せず水風呂を楽しみたい方は、ぬるめの水風呂がおすすめです。
人工処理で分けられる水風呂
その他、人工処理で分けられる水風呂もあります。
- オゾン水風呂
- ナノバブル水風呂
- 炭酸水風呂
- ガッシングシャワー
これらの水風呂は、それぞれ特殊な加工・工夫を施されているのが特徴です。
オゾン水風呂
オゾン水風呂は、オゾンが溶け込んだ水を使用した水風呂です。オゾンには酸化作用があり、浴槽での殺菌・脱臭が期待できます。
塩素による消毒ではなくオゾンで浄化するため、独特の匂いがなく、髪や肌にも優しいのが魅力です。常に水が清潔な状態に保たれており、安心して入浴できます。
ナノバブル水風呂
ナノバブル水風呂は、ナノバブルを電気分解した水を使用した水風呂です。ナノバブルは微細な粒子で、皮膚表面への浸透・密着が期待できます。
絹のようになめらかに感じられることから、「とろみのある水」と表現されるのが特徴です。水の触り心地が抜群で、吸着力や美肌力にも定評があります。
炭酸水風呂
炭酸ガス(二酸化炭素)を含んだ水風呂が、名古屋の「極楽湯」などで体験できる炭酸水風呂です。
冷水に炭酸が含まれていることで高濃度の炭酸浴を楽しめるのが特徴で、血管拡張による血行促進や血管収縮による血圧や心拍数の安定が期待できます。なお、炭酸泉の濃度による分類は以下の通りです。
- 炭酸泉:1Lの水に250ppm以上の炭酸ガスが溶け込んだもの
- 高濃度炭酸泉:1Lの水に1,000ppm以上の炭酸ガスが溶け込んだもの
ソーダ水のようなシュワシュワとした泡立ちがあり、スッキリとした入浴感があります。
弱酸性で毛穴のひきしめも期待できることから、男性にも女性にも嬉しい水風呂といえるでしょう。冷涼感を味わえて、湯冷めも防げるという一石二鳥の水風呂といえるのではないでしょうか。
ガッシングシャワー
水風呂……とはいえないかもしれませんが、一応紹介しておきたいのがガッシングシャワーです。
ガッシングシャワーとは、頭上のバケツに溜めた冷水を紐を引き、一気に浴びるタイプの水風呂です。別名「桶シャワー」とも呼ばれ、水風呂代わりにかぶったり、水風呂前に身体を慣らすためにかぶったりします。
サウナ先進国のドイツでは、比較的一般的に行われています。
東京の「タイムズ スパ・レスタ」のガッシングシャワーが素晴らしかったです。
私は、炭酸水風呂に興味があります。
天然成分で分けられる水風呂
その他、天然成分で分けられる水風呂もあります。
- 温泉水水風呂
- 地下水水風呂
- 海洋深層水水風呂
- 備長炭水風呂
- 薬草水風呂
これらの水風呂は、それぞれ特殊な性質・特性を持っているのが特徴です。
温泉水水風呂
温泉水水風呂は、温泉成分を含んだ水を使用した水風呂です。
- 単純温泉:「温泉の王様」と称される最も一般的な泉質
- 塩化物泉:「保温の湯」と称されるポカポカな泉質
- 炭酸水素塩泉:「美肌の湯」と称されるツルツルな泉質
- その他の主要な泉質:硫酸塩泉/二酸化炭素泉/含鉄泉/硫黄泉/酸性泉/含ヨウ素泉/放射能泉(ラドン泉)
単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉など、泉質によって禁忌症や適応症が異なるのが特徴で、「温泉ならぬ冷泉」に浸かるような感覚が楽しめます。
地下水水風呂
地下水水風呂は、地面で浄化された水を使用した水風呂です。
- 井戸水:地中の井戸(ポンプ)で汲んだ水
- 伏流水:地下から流れ出てきた水
- 湧水:地上へと染み出てきた水
- その他の主要な泉質:名水
井戸水・伏流水・湧水など、水によって口当たりや手触りが異なるのが特徴で、「癒しの泉」に浸かるような感覚が楽しめます。
海洋深層水水風呂
海洋深層水とは、水深200m以深で汲んだ海水を使用した水風呂です。
汚染物質をほとんど含んでおらず、逆にミネラル(カリウム・カルシウム・マグネシウム)を豊富に含んでいるのが特徴で、一般的な水道水にはない独特のやわらかさがあります。しっとりとまとわりつくような質感で、健康維持や美容促進が期待できます。
硬水のままだと引用はできませんが、ただ入る分には申し分ない水です。
備長炭水風呂
備長炭水風呂は、備長炭を沈めた水風呂です。
備長炭(アラカシ・ウバメガシ・ナラ)には吸着作用があり、水中を漂う不純物の除去が期待できます。
特有の浄化成分は、備長炭ならではといえるでしょう。
薬草水風呂
薬草水風呂は、薬草を浸した水風呂です。
薬草(カモミール・ドクダミ・よもぎ)には鎮静作用があり、全身のリラックスが期待できます。
特有の芳香成分は、薬草ならではといえるのではないでしょうか。
札幌の「ニコーリフレ」の備長炭水風呂も素晴らしかったです。
私は、テントサウナに興味があります。
水風呂の種別のQ&A


最後に、水風呂の種別のQ&Aとして、よくある質問をまとめました。
なお、ほかのコラムも読みたい方は、ととのい博士まとめページもあわせてご覧いただけると幸いです。次のページでは、サウナーに役立つ読み物をまとめています。
まとめ
今回は、水風呂の種類一覧、シングルとダブルの違い・一桁と二桁の特徴、Q&Aを解説しました。
水風呂は、主にシングルとダブルの2種類に分けられます。ほとんどの水風呂は一桁と二桁に分類されるため、基本さえ覚えておけば自分に合う水風呂を見つけるのは難しくありません。
しかし、体質や体調によって適温は異なるため、無理せず比較しながら判断するのが大切です。ぜひ、理想の水風呂と出会い、より深い“ととのい”体験をお楽しみください。
お忙しい中、最後までご覧いただきありがとうございました。では、ひとっととのい、いきましょう!
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- 『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』カリタ・ハルユ/東洋経済新報社
- 『サウナ語辞典』草彅洋平+AMAMI/誠文堂新光社
本日もお疲れ様でした。当サイトはサウナを愛するすべての人を応援しています。サウナをもっと知りたい方は、ほかの記事も覗いてみてください!
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水風呂の種類一覧を知った後は、次の記事を参考にしながら実際に整ってみませんか?






