水風呂のマナー違反|実際に遭遇した浴槽でのルール違反

水風呂のマナー違反|実際に遭遇した浴槽でのルール違反

水風呂では「身体の汗を洗い流さない」「水泳・潜水を控えない」「場所取りをする」などの行為はマナー違反です。ほかにも、冷浴中の浴槽でのちょっとした行為が迷惑になることもあるため、水風呂で何がルール違反になるのかを知っておいて損はありません。

今回は「水風呂のマナー違反」をテーマに、実際に遭遇した浴槽でのルール違反、初心者さん・常連さんが気になるQ&Aまでわかりやすく解説します。

当記事は、温泉ソムリエ×サウナ・スパ健康アドバイザー×世界26カ国訪問×ライター歴12年の筆者の経験や調査をもとにまとめています。記事末には、参考文献も掲載中です。

はるまる

水風呂で自己中心的な行動を取ると、周囲のユーザーだけでなく施設のスタッフからも嫌がられてしまいます。

ぴちどん

サウナ・外気浴含め、ほかの人から煙たがられるような“ごろつきサウナーさん”にはなりたくないですよね!

目次

なぜ水風呂でマナー違反が発生するのか

水風呂のマナー違反は、さまざまな原因により発生するのが一般的です。まずは、なぜ水風呂でマナー違反が発生するのかを解説します。

水風呂でマナー違反が起こる要因
  • 水風呂では思考よりも感覚に支配されるため
  • 施設側の注意喚起が機能していないため
  • 集団心理に左右されがちなため
  • 浴槽までは巡回できないため

水風呂では思考よりも感覚に支配されるため

水風呂に入ると、頭は思考から感覚の世界へと切り替わります。

水風呂では「寒い」という感情に頭が埋め尽くされ、気づかぬうちにマナー違反していることも。特に、常連さんは身体で覚えていても初心者さんは知らず知らずのうちにルール違反しており、「無意識だった」なんてことも珍しくありません。

むしろ、迷惑行為はほとんどの場合が無意識です。

サウナリテラシー(サウナの理解力)を養っておくことが重要!

施設側の注意喚起が機能していないため

いくら施設側で「水風呂では○○してください」「浴槽では○○しましょう」と呼び掛けても、迷惑行為をする方にはあまり響いていないことが多いです。

「泳がないように」と書かれていても平気で泳ぐ……なんてことは日常茶飯事。中でも、一部のサウナーさんの中には「怒られなければいい」と、案内板や張り紙に一切目を通さないことも。

少なくとも自制できる人でない限り、注意喚起も無駄になってしまいます。

「健全なサウナはみんなで作る」といった連帯感を持つことも重要!

集団心理に左右されがちなため

知り合いと水風呂に入るのはまったく問題ありませんが、集団心理には要注意。

  1. 「みんなで一緒に水風呂に入りたい」
  2. 「みんなと水風呂で語りたい」

大勢で行動しているとどうしても集団心理が働き、マナー違反をしやすくなります。全員で水風呂の冷たさを共有することで視野狭窄に陥るほか、裸の付き合いによって肩書や役職もなくなる……こうした心理状態により、グループ客ほど迷惑行為に鈍感になりがちです。

また、大人数でいるほど、模倣行動も起こりやすいです。

水風呂文脈での模倣行動とは、ほかの利用者がルール違反をしていると、それを見たほかの利用者も「みんなやっているからからいいや」と迷惑行為が伝染してしまう状況を指します。

浴槽までは巡回できないため

日常業務に忙しい施設スタッフは、浴槽の1つ1つを見て回る暇はありません。

実際に、迷惑客の問題行動には対処しきれないのが現状です。ベテランサウナーさんの中には「昔からこうだったから今もそう」と時代の変化に順応できずにいる方もおり、水風呂の浴槽まで巡回して都度指摘していてはきりがありません。ゆえに、相当悪質でない限りは見逃されているのが実情といえます。

なお、マナー違反記事と対を成すマナー記事のチェックもお忘れなく。

水風呂のマナー違反【初心者・常連向け】

水風呂-0

水風呂では、身体の汗を洗い流さない、水泳・潜水を控えない、許可なくダイブする、タオルを浸す、浮遊するなどが主なマナー違反です。ここからは、水風呂のマナー違反を解説します。

水風呂の8つのタブー
  • 身体の汗を洗い流さない
  • 水泳・潜水を控えない
  • 許可なくダイブする
  • 周囲を威圧・干渉する
  • タオルを浸す
  • 動線を塞ぐ
  • 場所取りをする
  • 浮遊する

身体の汗を洗い流さない

身体に付着した汗を洗い流さない「かけず小僧」は、代表的なマナー違反の1つです。なぜ汗を洗い流すべきなのかは状況によって変わるものの、一般的には浴槽が傷んだり、汚れたりするためとされます。

水風呂に入る前に、必ず身体の汗を洗い流すことをお忘れなく。

水泳・潜水を控えない

水風呂は、日頃の喧騒を忘れてリラックスするのが目的の1つであるため、水泳や潜水はルール違反になります。施設によっては水泳や潜水が許されているところもあるものの、基本NGです。

水風呂ごとに禁止事項や注意点は変わるため、詳しくは直接ご確認を。

許可なくダイブする

許可を取らず、勝手にダイブするのもNG。

ダイブは、やっている本人にとっては快感でも他人にとっては迷惑になることがあるため、ダイブができる施設であってもひとこと声はかけたいところです。

なお、水風呂の正しい入り方ガイドは、次の記事で詳しく解説しています。

周囲を威圧・干渉する

オラオラ系サウナーさんは、周囲を威圧・干渉しないようご注意を……。

強面の方でも、迷惑行為などせず水風呂を満喫している方が大半ですが、稀に不良のようにメンチを切るゴリゴリ系サウナーさんがいらっしゃいます。ヤンキーの人にも水風呂に入る資格はありますが、ほかのお客さんを怖がらせるのはアウトです。

タオルを浸す

サウナーさんの間で「極悪非道な行為」として恐れられているのが、タオル浸しです。タオル浸しは、水風呂における迷惑行為の1つで、温度が変わる・不快に感じる・汚れるなどの理由から絶対にやってはいけないこととされています。

動線を塞ぐ

温冷交代浴の動線(サウナ⇒水風呂⇒外気浴)を塞ぐのも、迷惑行為の1つとされます。動線が滞るとスムーズにととのえなくなるため、浴槽付近はすぐに通れるよう空けておくのがサウナーさんの流儀です。

場所取りをする

水風呂での場所取りも立派なマナー違反の1つです。具体的には、次のような行為が該当します。

  1. 共有設備を自分専用と言い張る
  2. 荷物を置いてほかの人を座れなくする
  3. 目印をつけて縄張りを主張する

私も場所取り行為には、何回か悩まされました。手荷物を無断でどかすわけにもいかず、涙で枕を濡らした日もあったりなかったり……。

場所取りに関しては、浴槽のキャパシティを圧迫してしまう意味でもやめておきたいです。

浮遊する

水風呂中、浮遊するのもNGとされます。なぜなら限られたスペースを圧迫するためです。

冷たい水風呂では、つい浮遊したくなるものの、浴槽の容量的に座って入るのがベターです。例外として、混雑しておらず浴槽に余裕があり、ほかのサウナーさんの迷惑にならない範囲であれば、浮遊しても問題ない施設はあります。

なお、サウナ・水風呂・外気浴のマナー違反や迷惑行為の全体像を把握したい方は、次の記事でチェック!

水風呂で実際に遭遇した浴槽でのルール違反

水風呂-1

水風呂では、タオル浸し・ドラクエ行為・マフィア行為などはNGです。ここでは、水風呂で実際に遭遇した浴槽でのルール違反を解説します。

水風呂のNG行為
  • タオル絞り
  • ドラクエ行為
  • マフィア行為

タオル浸し

水風呂で絶対にNGとされているのが、タオル浸しです。

NG行為NGな理由
タオルを浸す浴槽が汚れるため

汗を含んだタオルを浸すと垢や皮脂で浴槽が汚れて不衛生なほか、水分が溶出することで水風呂の水温が変化したり、ほかのサウナーさんを不快にさせたりすることがあるため、やってはいけません。

とりわけ、汚れが石材に染み込むと変色や腐食の原因となるのはもちろん、床板の反り返りやひび割れなど劣化にもつながりやすくなります。

ドラクエ行為

ドラクエ行為は、何人も連れ立って水風呂を行き来することをいいます。

NG行為NGな理由
ドラクエ行為をする邪魔になるため

「動線が命」とされる水風呂で、温冷交代浴の邪魔をするのは厳禁。具体的には、グループで通路や出入口にたむろする、全員で浴槽を占領する、団体で待機する……などの行為はご法度です。

マフィア行為

マフィア行為は、水風呂の温度を過度に上げ下げすることをいいます。

NG行為NGな理由
マフィア行為をする負担になるため

水温は自由に変えられるものではありませんが、仮に設定を変更して数百万円単位の設備が全損した場合、賠償請求されても不思議ではありません。水風呂ではちょっとした行為が重大な事故につながることもあるため、自分本位な行動は自重すべきです。

はるまる

水風呂に現れる「かけず小僧(汗を流さずに水風呂に入る客)」にも、要注意です。

ぴちどん

愛ゆえに「ヌシ(お客さんを逐一監視する客)」へと変貌してしまうサウナーさんもいますよね!

シーン別の水風呂でやってはいけないこと

初心者さんも常連さんも、マナー違反を犯さないためには状況別のやってはならないことを把握しておくことが重要です。次に、シーン別の水風呂でやってはいけないことを解説します。

水風呂でやってはならないこと
  • 初心者がやりがちなこと
  • 常連によくあること

初心者がやりがちなこと

サウナ初心者さんは、身体の汗を洗い流さない妖怪「かけず小僧」になってしまいがちです。

汗に濡れたままだと浴槽が傷んだり、汚れたりする原因にもなるため、身体に付着した水滴は洗い流してから入ることが推奨されます。

ほかにも、以下にご注意ください。

  1. 大声でのおしゃべり
  2. 動線での立ち止まり
  3. 頻繁な出入り
  4. 忘れ物

初心者さんに限った話ではありませんが、大声で「寒いぃっ!」と叫ぶのは避けたいです。また、動線の途中で足を止めたり、寒さのあまり頻繁に出たり入ったりすることも控えることが望まれます。

なお、サウナ初心者さんほど忘れ物もしやすいため、手荷物の確認も忘れずに。

常連によくあること

サウナ常連さんは、利用者の行動を監視する番人「ヌシ」になっていることがあります。

リーダーシップを発揮するサウナーさんは、迷惑客を取り締まってくれる頼もしい存在ではあるものの、いわゆる「暗黙の了解」まで強制するのはやややりすぎです。

また、以下の点にも注意しましょう。

  1. お気に入りの位置キープ
  2. サウナグッズの放置
  3. マイルールの強要

常連さんにとってホームサウナは「第二の我が家」ではあるものの、お気に入りの位置をキープしたり、サウナグッズを放置したり、マイルールを強要したりするのはいただけません。

なお、次の記事では、外気浴のルール違反について解説しています。マナー違反を犯さずにととのいたい場合は、ぜひ次の記事も参考にしていただけると幸いです。

水風呂のマナー違反のQ&A

Q&A-0

最後に、水風呂のマナー違反のQ&Aとして、よくある質問をまとめました。

水風呂でマナー違反を犯したら出入り禁止になる?

出入り禁止になることは、滅多にありません。しかし、マナー違反を何度も繰り返すと迷惑客として認識されることはあります。ゆえに、節度ある行動が必須です。

水風呂でルール違反を見かけたら注意すべき?

注意は、店員に任せたほうが後腐れありません。ただし、目に余るルール違反に対しては文句をいいたくなっても不思議ではないです。まずは、悪質な行為の見極めが必要となります。

浴槽での迷惑行為が犯罪に該当することはある?

あります。タオル浸しやドラクエ行為であれば、法的責任を問われることはほぼありませんが、水風呂の温度を変更するといったマフィア行為は、法律に抵触することがあるため、要注意です。

浴槽での迷惑行為を予防するには?

情報収集あるのみです。水風呂に対する愛とサウナーさんに対するリスペクトがあれば、おのずと「迷惑をかけないようにしよう」と思えるようになります。

なお、水風呂全般のマナーを知りたい方は、水風呂ページもあわせてご覧いただけると幸いです。次のページでは、サウナーさんに役立つ情報を体系的に学べます。

まとめ

今回は、水風呂のマナー違反、実際に遭遇した浴槽でのルール違反、Q&Aを解説しました。

水風呂でのマナー違反は、想像よりもずっと周囲に煙たがられるものです。サウナーさんは、ルール違反をせずに入浴していることがほとんどである一方、一部の「嫌な客」は施設にも敬遠されます。

品行方正である必要はありませんが、マナー違反はときにトラブルに発展することもあるため、気を付けておくに越したことはありません。もし、ルール違反を見かけたら「ああいう迷惑客にはならないようにしよう」と反面教師にしてみてください。

お忙しい中、最後までご覧いただきありがとうございました。では、ひとっととのい、いきましょう!

参考文献
  • 『医者が教えるサウナの教科書』加藤容崇/ダイヤモンド社
  • 『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』カリタ・ハルユ/東洋経済新報社
  • 『サウナ語辞典』草彅洋平+AMAMI/誠文堂新光社
はるまる

本日もお疲れ様でした。当メディアはサウナを愛するすべての人を応援しています。サウナをもっと知りたい方は、ほかの記事も覗いてみてください!

ぴちどん

ちょっとでも学びがあったら、ぜひSNSで共有してもらえると嬉しいです。ではまた、次の記事でお会いしましょう!

なお、より盤石の体制でととのいたい方は、サウナ情報を体系的にまとめている次の記事もご覧いただけると幸いです。整い方や入り方をはじめ、サウナの気になる情報をまとめています。

※本記事は、温泉ソムリエ&サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ筆者による「健康情報の一般的な解説」であり、診断や治療を目的としたものではございません。体調に不安のある方は、まず専門医にご相談を。

明日も頑張れますように!
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