サウナの温浴マナー|所作・立ち振る舞い・配慮のルール

サウナの温浴マナー|所作・立ち振る舞い・配慮のルール

サウナのマナーで最も重要なのは「身体のお湯を拭き取る」「会話・私語を控える」「場所取りをしない」の3点です。しかし、ほかにも見落としがちなサウナのルールがいくつかあるため、具体的な礼儀作法を覚えておいて損はありません。

今回は「サウナの温浴マナー」をテーマに、所作・立ち振る舞い・配慮のルール、初心者さん・常連さんが気になるQ&Aまでわかりやすく解説します。

当記事は、温泉ソムリエ×サウナ・スパ健康アドバイザー×世界26カ国訪問×ライター歴12年の筆者の経験や調査をもとにまとめています。記事末には、参考文献も掲載中です。

はるまる

サウナに限らず、みんなが心地良い場所を作るという意識が重要だったりします。

ぴちどん

水風呂でも外気浴でも、周りの方を思いやる気持ちが欠かせないんですよね!

目次

なぜサウナでマナーが必要なのか

サウナのマナーは、室温を適正に保ちつつ、座面の不快感を防ぎ清潔感を守るためのものです。まずは、なぜサウナでマナーが必要なのかを解説します。

サウナに入るときにマナーを守るべき理由
  • サウナの室温を適正に保つため
  • 座面の不快感を防ぎ清潔感を守るため
  • ととのいの質を左右するため

サウナの室温を適正に保つため

サウナに入るときのマナーとして重要なのが、温度を一定に保つことです。

サウナの室温は80~100℃前後に設定されている一方、何度も出入りすると体感温度が下がります。

何度も人が出入りすると熱気が失われ、コンディションが不安定になったり、深部体温が上がりにくくなったりでととのえなくなることも。

座面の不快感を防ぎ清潔感を守るため

サウナでマナーを守ることは、座面の不快感を防ぎ、清潔感を守ることにも直結します。

仮に、身体のお湯を拭かずにサウナに入った場合、座面が汚れて居心地の悪さを感じやすくなります。また、次のようなトラブルにもつながりやすいです。

  1. 感染症の蔓延
  2. 雑菌の繁殖
  3. 匂いの発生

サウナは「高温多湿の密閉空間」。垢や皮脂が残ると衛生面や快適性のトラブルにつながりやすくなるため、座面を汚さない意識が重要です。

「利用者のマナーが悪い=温浴施設の評価」に直結することも。

ととのいの質を左右するため

サウナの醍醐味は、「入ることで訪れる圧倒的な恍惚感にある」といっても過言ではありません。

一方、マナーの悪い客がいると集中が妨げられ、自分と向き合うための時間だったはずが、いつしか「うるさい」だけの場所に変わってしまいます。ととのいは「環境作り」から生まれるものという認識が重要です。

なお、マナー記事と対を成すマナー違反記事のチェックもお忘れなく。

サウナの温浴マナー【初心者・常連向け】

サウナ-0

サウナでは、身体のお湯を拭き取る、会話・私語を控える、許可なくロウリュしない、タオルを絞らない、寝転がらないなどが主なマナーです。ここからは、サウナの温浴マナーを解説します。

サウナの8つのコンプライアンス
  • 身体のお湯を拭き取る
  • 会話・私語を控える
  • 許可なくロウリュしない
  • 周囲を威圧・干渉しない
  • タオルを絞らない
  • 動線を塞がない
  • 場所取りをしない
  • 寝転がらない

身体のお湯を拭き取る

サウナに入る前は、まず身体のお湯を拭き取るのがマナーです。

お湯を拭くことで体温が上がりやすくなり、座面の汚れも防げます。清潔な座面は、サウナ環境を守る重要なピースの1つです。

なお、サウナの正しい入り方ガイドは、次の記事で詳しく解説しています。

会話・私語を控える

テレビ付きの温浴施設では、サウナに入りながら語り合うのも醍醐味の1つといえるでしょう。

しかし、原則は会話禁止・私語厳禁が一般的です。「黙浴(言葉を発さない入浴法)」を重視するサウナ施設も多く、「騒いだり話し込んだりする行為は控えるように」との注意書きも少なくありません。おしゃべりやため息も、控えることが求められます。

会話禁止・私語厳禁の理由は、次の通り。

  1. 音が響きやすいため
  2. 黙浴が破られるため

まずは、サウナ本来の「静寂」を味わってみてはいかがでしょうか。

許可なくロウリュしない

サウナでは、許可なくロウリュしないのが暗黙の了解となっています。

ロウリュによる蒸気はサウナ全体に届くため、仮にロウリュ自体が禁止されていなくても、ひとこと「ロウリュしていいですか?」と声かけるのがマナーです。

いきなりのロウリュは、危険です。ほかの方の安全のためにも、ロウリュの可否に関しては案内板や張り紙も一度確認しておくことをおすすめします。

周囲を威圧・干渉しない

温浴施設では、サウナ中に「ジロジロ見てくる方」や「どんどん距離を詰めてくる方」にも遭遇します。

特に、次のような相手を威圧・干渉するかのような行動には注意が必要です。

  1. 視線で追い続ける
  2. 舌打ちやため息をする
  3. 不用意に話しかける

サウナ施設によっては、新参を見張る古参、いわゆるボス的存在もいるため、目に余る行動が目立つ場合はスタッフにご相談ください。トラブルを防ぐためにも、個人間での注意は避けましょう。

タオルを絞らない

サウナ中、タオルを絞らないのもマナーです。

サウナ施設でも「タオル絞るのNG」という張り紙を見かけるなど、サウナーさんたちの間ではかなりの迷惑行為として扱われています(むしろOKとしているところは滅多にありません)。

動線を塞がない

通路や出入口で止まると、動線の妨げになります。

動線1(今ここ)動線2動線3
サウナ水風呂外気浴

動線とは「サウナ⇒水風呂⇒外気浴」という一連の流れのことで、途中で立ち止まったり座り込んだりするとリズムが崩れてととのいにくくなるため、邪魔しないよう注意が必要です。

頻繁な出入りは室温の下降も招くため、無駄のない動きが欠かせません。

場所取りをしない

私物を座面周辺に置くなど、場所取り行為にもご注意を。

場所取りは、サウナーさんの間で「嫌われる行為」となります。特に、混雑時は場所が空くまで待つか、出直すのが鉄則です。道具で“キープ宣言”しても、確保扱いにはなりません。

私は、サウナの空き状況に合わせて、水風呂や外気浴の時間を調整しています。お気に入りのサウナグッズを盗難・紛失から守るためにも、場所取りは避けたいです。

寝転がらない

もちろん、寝転がるのも避けたいところです。「寝サウナ」など、寝ることを前提としたサウナ以外で横になると、ほかの方の居場所を奪い、圧迫感を与えてしまいます。

なお、サウナ・水風呂・外気浴のマナーや礼儀作法の全体像を把握したい方は、次の記事でチェック!

サウナの所作・立ち振る舞い・配慮のルール

サウナ-1

サウナでは、ストレッチやマッサージ・トレーニングやピラティス・マインドフルネスやヨガなどはOKです。ここでは、サウナの所作・立ち振る舞い・配慮のルールを解説します。

サウナのOK行為
  • ストレッチ・マッサージ
  • トレーニング・ピラティス
  • マインドフルネス・ヨガ

ストレッチ・マッサージ

サウナでは、ストレッチやマッサージをしてもOKです。

OK行為OKな理由
ストレッチ・マッサージをする相乗効果が期待できるため

サウナの温浴作用とストレッチやマッサージの伸縮作用が合わさることで、よりリラックス効果を促進する働きが期待できます。

トレーニング・ピラティス

サウナ中は、トレーニングやピラティスをするのもOKとされています。

OK行為OKな理由
トレーニング・ピラティスをする相乗効果が期待できるため

ほかのサウナーさんがいる間は遠慮しておきたいものの、誰もいない場合は身体を鍛えるのもあり……サウナと筋トレ(姿勢改善・体幹強化)の相性は抜群です。

マインドフルネス・ヨガ

サウナの座面では、マインドフルネスやヨガをするのもあり。

OK行為OKな理由
マインドフルネス・ヨガをする相乗効果が期待できるため

思考から感覚の世界へと切り替わるサウナは、普段よりも精神統一しやすい条件が揃っています。温かさに身を委ねて瞑想に集中することで、よりととのえること間違いなしです。

はるまる

私も、サウナでのストレッチやマッサージ・トレーニングやピラティス・マインドフルネスやヨガは一度試したいと考えています。

ぴちどん

邪魔しない程度にやるだけでも、一定効果が期待できそうですよね!

シーン別のサウナでやっておきたいこと

初心者さんも常連さんも、マナーを破らないためには状況別のやっておくべきことを把握しておくことが重要です。次に、シーン別のサウナでやっておきたいことを解説します。

サウナでやっておくべきこと
  • 初心者でもできること
  • 常連にこそやれること

初心者でもできること

サウナは聖域……だからこそ、サウナ初心者さんでもできることは頭に入れておくと安心です。

  1. 次に取るべき行動の確認
  2. ととのうための導線の遵守
  3. ゆったりとした動き

初心者さんにできることは、次に取るべき行動の確認ととのうための動線の遵守だと思います。慣れていない方ほど「次に何をすればいいか」がわからず流れを止めてしまうため、「サウナ⇒水風呂⇒外気浴」という基本の流れを頭に入れておくと安心です。

なお、全体的にゆったりとした動きを意識することも忘れずに。サウナでの急な動きは事故につながるほか、ほかのお客さんとぶつかってしまうこともあります。

常連にこそやれること

サウナというステージは、みんなで作るもの……ゆえにサウナ常連さんは次の点を意識したいです。

  1. 座面の譲り合い
  2. 見張りよりも見守り
  3. 理想的な行動

私としては、常連さんにこそ手本となって座面の譲り合いを率先してもらいたいです(生意気いって申し訳ございません)。でも、見本があると、初めて施設を訪れる人も心強いはず。見張るのではなく見守ることで、サウナの平和が守られます。

理想的な行動を背中で示す……まさにプロサウナーさんにしかできないことだと思います。

なお、次の記事では、水風呂のルールについて解説しています。マナーを破らずにととのいたい場合は、ぜひ次の記事も参考にしていただけると幸いです。

サウナのマナーのQ&A

Q&A-0

最後に、サウナのマナーのQ&Aとして、よくある質問をまとめました。

サウナに入る前にやっておくべきマナーは?

サウナ前は、身体に付着したお湯を拭くのがマナーです。お湯に濡れた状態で入ると、座面が汚れる原因となります。

サウナに人がいなかったら勝手にロウリュしていい?

サウナでは、原則施設のルールに従います。禁止されているところでは、人の有無にかかわらず勝手にロウリュしないのが暗黙の了解です。

サウナの座面周辺に道具を置いたり掛けたりしていい?

サウナの座面に道具を置いたり掛けたりすると邪魔になるため、頭に載せたり手に持ったりするのが基本です。使わないものは、荷物棚に収納することをおすすめします。

サウナの室温を無断で温めたり冷ましたりしていい?

無断での温度調整は、厳禁です。施設の設定温度は変更しないのが、鉄則とされます。

サウナの場所取りは一方的に無視していい?

誰もいないのに私物だけ残されている場合、無視しても問題はありません。文句をいわれたら、スタッフに対応してもらうのも手。

許せない行為を見かけたら注意していい?

自分の中で「許せない」と思っても、まずはスタッフに報告するのが先です。後で揉めないよう、個人間での注意は避けることが求められます。

なお、サウナ全般のマナーを知りたい方は、サウナページもあわせてご覧いただけると幸いです。次のページでは、サウナーさんに役立つ情報を体系的に学べます。

まとめ

今回は、サウナの温浴マナー、所作・立ち振る舞い・配慮のルール、Q&Aを解説しました。

サウナでは、みんながととのえるようマナーを守ることが重要です。特に、初めての温浴施設ほど、所作・立ち振る舞い・配慮は丁寧にしたいところ。禁止事項や注意点というほどではありませんが、ちょっとした気配りや心遣いがととのいに通じます。

初めての温冷交代浴では、わからないことがあって当然。一方で、無意識な行動がトラブルに発展することもあるため、ぜひ今回の記事を定期的に読み返しながら楽しんでみてください。

お忙しい中、最後までご覧いただきありがとうございました。では、ひとっととのい、いきましょう!

参考文献
  • 『医者が教えるサウナの教科書』加藤容崇/ダイヤモンド社
  • 『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』カリタ・ハルユ/東洋経済新報社
  • 『サウナ語辞典』草彅洋平+AMAMI/誠文堂新光社
はるまる

本日もお疲れ様でした。当メディアはサウナを愛するすべての人を応援しています。サウナをもっと知りたい方は、ほかの記事も覗いてみてください!

ぴちどん

ちょっとでも学びがあったら、ぜひSNSで共有してもらえると嬉しいです。ではまた、次の記事でお会いしましょう!

なお、より確実にととのいたい方は、サウナ情報を体系的にまとめている次の記事もご覧いただけると幸いです。整い方や入り方のほか、温冷交代浴のノウハウやハウツーをまとめています。

※本記事は、温泉ソムリエ&サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ筆者による「健康情報の一般的な解説」であり、診断や治療を目的としたものではございません。体調に不安のある方は、まず専門医にご相談を。

明日も頑張れますように!
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