「サウナ前のお風呂・シャワーが楽しめない」という人はいませんか。実際「温浴施設の主役はサウナ・水風呂・外気浴であってお風呂・シャワーは脇役」と考えている人もいるかもしれません。一方、お風呂・シャワーを楽しむコツを知ることで、よりサウナ施設を楽しめるのも事実です。
今回は「サウナ前のお風呂・シャワーの楽しみ方」をテーマに、より楽しむ方法、初心者さん・常連さんが気になるQ&Aまでわかりやすく解説します。
お風呂・シャワーが苦手な人でも、工夫次第で楽しめるようになります。
せっかくの洗体だし、自分なりのやり方を探して実践してみたいところです!
サウナ前のお風呂・シャワーは無理のない範囲で楽しもう!


サウナ前のお風呂・シャワーは、ととのいの土台につながる工程です。一方で、サウナ前のお風呂・シャワーは無理のない範囲で楽しむ姿勢が重要といえます。
まず前提として「お風呂・シャワー=我慢するもの・耐えるもの」ではありません。
あくまでも、温冷交代浴によって得られる快感を楽しむためのものです。温冷交代浴は「サウナ⇒水風呂⇒外気浴」という一連の流れのこと。この温冷交代浴の土台作りとして、お風呂・シャワーがあります。
| 工程1 | 工程2 | 工程3 |
|---|---|---|
| サウナで温める | 水風呂で冷ます | 外気浴で休む |
サウナ前のお風呂・シャワーは、発汗を促し、ととのいの土台につながります。その土台があることでより温冷交代浴を楽しめるようになるため、無理のない範囲で楽しむことが重要です。
なお、サウナ・水風呂・外気浴の整い方と入り方の全体像は、次の記事をご確認ください。スムーズにととのうためにも、具体的な流れを掴んでおきましょう。
サウナ前のお風呂・シャワーの楽しみ方【初心者向け】


サウナ前のお風呂・シャワーを楽しみたいなら、ストレッチやマッサージをしたり、全身で泉質を味わったり全体の動線を組み立てたりするのがベストです。ここからは、サウナ前のお風呂・シャワーの楽しみ方を解説します。
- あえて身体を疲れさせる
- 深呼吸して心を落ち着かせる
- ストレッチ・マッサージする
- 全身で泉質を味わう
- 全体の動線を組み立てる
- 浴室に目を向ける
あえて身体を疲れさせる
お風呂・シャワーは、身体が疲れているときこそ癒されます。
嫌なことがあった日や辛いことがあった日のほうが、気持ち良く感じることもあるかと思います。会社や学校でミスしたり、上司や先輩に怒られたり、部下や後輩に責められたり。こればかりは人によるものの、適度に疲れていたほうがリラックスできるという人もいるくらいです。
日々頑張っている人、毎日努力している人ほど比較的ととのいやすいのは、そのためです。
人生は、酸いも甘いも経験しているほうがととのえるはず◎
深呼吸して心を落ち着かせる
お風呂・シャワーをリラックスして楽しむためには、深呼吸して心を落ち着かせるのが一番です。息を「すぅ~……」と吸って「ふぅ~……」と吐けば、脳に酸素が回って視界もクリアになります。
血圧や心拍数は自分の意思でコントロールできませんが、呼吸だけは唯一意識的に動かせる……ゆえに、ゆっくり息をすることを心がけてみてください。1回あたりの呼吸は、合計10〜16秒(吸う3~4秒・吐く6~8秒)を目安にしましょう。
呼吸は、吸うことよりも吐くことに集中するべし◎
ストレッチ・マッサージする
ストレッチやマッサージも、初心者さんができる楽しみ方の1つです。
お風呂・シャワーで背筋を伸ばしたり、手足を揉んだりすると血行が促進されて筋肉がほぐれ、結果的にストレス解消や疲労回復につながりやすくなります。
全身で泉質を味わう
天然温泉付きの施設に行くなら、泉質を味わうのもあり。
日本では、単純温泉をはじめ塩化物泉や炭酸水素塩泉が楽しめます。ほかにも、硫酸塩泉・二酸化炭素泉・含鉄泉・硫黄泉・酸性泉・含ヨウ素泉・放射能泉(ラドン泉)が湧出しており、特徴もさまざまです。
全体の動線を組み立てる
通な楽しみ方ではあるものの、動線を組み立てるのもおすすめ。
「サウナ⇒水風呂⇒外気浴」の位置関係は店舗ごとに変わるため、各配置から「どう動くか」を考えると楽しいです。決まった流れにバチッとピースがハマると、謎の達成感が得られます。
浴室に目を向ける
お風呂・シャワーを余すところなく楽しめるよう、浴室にも目を向けてみてください。
趣のある浴室を包む音や香り、窓から覗く眺めや光……いわゆる音楽・照明・眺望・芳香といった五感を刺激するものには、何ともいえない風情があります。壁を伝う水滴、天井から滴る雫、浴場を満たす湯気。ただ目の前にあるものに目を向けて集中するだけでも、ととのい具合は雲泥の差です。
マインドフルネスのような状態で、心身を解き放ちましょう。
なお、サウナ前のお風呂・シャワーの楽しみ方とあわせて正しい洗い方や適切な温度のご確認もお忘れなく。
サウナ前のお風呂・シャワーをより楽しむ方法【常連向け】


サウナ前のお風呂・シャワーをより楽しむには、“推しお風呂・シャワー”を見つけたり、「気持ち良い」と声に出してみたりするのがベストです。ここでは、サウナ前のお風呂・シャワーをより楽しむ方法を解説します。
- “推しお風呂・シャワー”を見つける
- 「気持ち良い」と声に出してみる
- 体調に合わせて適宜調整する
- 悩み事は一旦忘れる
“推しお風呂・シャワー”を見つける
お風呂・シャワーをより楽しむ方法として個人的に推奨したいのが、“推しお風呂・シャワー”を見つけるというものです。
お気に入りのお風呂・シャワーがある施設に行き、汗が出るのを待ちながら洗体を楽しむ。「あそこの内風呂が格別なんだよね」「露天風呂もほかと比べて別格なんだ」というように自分好みのお風呂・シャワーがあるだけで「もっと楽しもう」という気になります。
居心地の良い特等席を見つけておくだけでも◎
「気持ち良い」と声に出してみる
これ私も実際にやっていて、その効き目はなかなかのもの。
大声で叫ぶのは避けたいものの、小声で「気持ち良い」と口にすると本当に心地良くなってきます。重要なのは、自分の感情を言語化すること。胸の中で唱えるだけでも十分です。
体調に合わせて適宜調整する
体調に合わせて適宜調整というのは、常連さんでないとできない楽しみ方の1つといえます。
温浴施設では、当日のコンディションを見て洗体の時間を短くしたり長くしたり、場所を移動したりと冷静な判断が欠かせません。ついやりすぎてしまう気持ちはわかるものの、冷静さを失ってはなりません。
私がよく行くサウナ施設でも無茶する人をたまに見かけるのですが、無理は禁物。ほかの記事でも伝えていますが、サウナ前のお風呂・シャワーであっても体調が第一です。
悩み事は一旦忘れる
お風呂・シャワーでは、日頃の悩み事は一旦忘れてください。
スマホから離れて、何もしないひとときに身を委ねる。デジタルデトックスを行い、悩みがあったことすら忘れる。余計なことを考えてお風呂・シャワーを楽しもうとしてもなかなか楽しめないため、頭を空っぽにして楽しみましょう。
なお、マナーが気になって集中できない人は、次の記事も一緒にチェックしておくと安心かもしれません。
お風呂・シャワーが楽しくないときの対応策


お風呂・シャワーは、工夫次第で楽しむことが可能です。次に、お風呂・シャワーが楽しくないときの対応策を解説します。
- いつもと違うお風呂・シャワーを試す
- ととのい前の土台として考える
- 無理に楽しもうとしない
いつもと違うお風呂・シャワーを試す
お風呂・シャワーが楽しくないときは、いつもと違うお風呂・シャワーをお試しください。
施設によっては泡風呂や電気風呂、薬湯や壺湯といった内風呂だけでも色んなものがあります。打たせ湯に座り湯、立ち湯に寝湯などの露天風呂もあるため、気分によって変えるのも楽しみの1つです。
施設によっては、純金風呂や洞窟風呂が併設されていることも◎
ととのい前の土台として考える
お風呂・シャワーが苦手なら、あくまでもととのい前の土台作りと割り切りましょう。
温冷交代浴前のお風呂・シャワーは、深部体温を効率よく上昇させ、汗を出しやすくするためのものといえます。感じ方には個人差があるものの、ととのいに影響することもあるため、やっておいて損はないです。
無理に楽しもうとしない
お風呂・シャワーの気分でない場合は、無理に楽しもうしなくて構いません。あくまでもととのいは、向こうからやってくるものであって自ら追い求めるようなものではありません。
むしろ、義務感や使命感に駆られると逆にととのえなくなることがあるため、要注意です。
なお、次の記事でサウナの正しい入り方、楽しみ方も参考にしておくことで、より楽しみながらととのえるようになります。
お風呂・シャワーが楽しくなるグッズ


サウナグッズは、お風呂・シャワーでの衛生面や快適性を一定に保ち、楽しむ余裕を生んでくれるアイテムです。次の項目では、お風呂・シャワーが楽しくなるグッズを解説します。
- サウナタオル
- サウナボトル
- スパバッグ
- 石鹸
サウナタオル
お風呂・シャワーを思う存分楽しみたい人には、サウナタオルがおすすめ。
いわゆるサウナ手ぬぐいがあれば、温冷交代浴で使用できるほか洗体自体が充実します。お気に入りのタオルや刺繍入りの手ぬぐいがあれば気分も上がりやすく、お風呂・シャワーに対するハードルも下がりやすいです。
施設限定販売のロゴ入りサウナタオルは、コレクションとして集めるのもあり◎
サウナボトル
サウナ前やサウナ中に水分補給する人は、サウナボトルがあると便利です。
サウナボトルは、お風呂・シャワーでも使用できるよう真空断熱構造や真空二重構造を採用したものが一般的で、中身の温度をしばらくキープ(保温・保冷)できます。
スパバッグ
複数のサウナグッズを持ち歩く際に重宝するのが、スパバッグです。
スパバッグは色んなブランドやメーカーで展開されており、サイズもデザインもさまざまなものがあります。「サウナハットはここ」「サウナマットはそこ」と試行錯誤しながらマイセットを組めば、自ずとモチベーションにもつながります。
使用した道具が乾きやすいのはもちろん、ほかの荷物を濡らさずに済むのも魅力です。
石鹸
シャンプーやリンス、コンディショナーやトリートメントのない温浴施設を訪れる場合は、石鹸をご持参ください。訪問予定のサウナ施設にどのようなアメニティがあるかを調べ、必要に応じて洗顔フォームやメイク落とし、ボディソープも持ち込みましょう。(使用の可否は要確認)
スキンケア用品やヘアケア用品もあると、より安心できます。
なお「どのような服装で行けばいいの?」「どんな持ち物を持っていけばいいの?」はたまた「どう選ぶの?「どう使うの?」と悩む人は、次の記事も参照しておくと安心です。
お風呂・シャワーの楽しみ方のQ&A


最後に、お風呂・シャワーの楽しみ方のQ&Aとして、よくある質問をまとめました。
なお、お風呂・シャワー全般のガイドを知りたい方は、お風呂・シャワーページもあわせてご覧いただけると幸いです。次のページでは、サウナーに役立つ情報を体系的に学べます。
まとめ
今回は、サウナ前のお風呂・シャワーの楽しみ方、より楽しむ方法、Q&Aを解説しました。
サウナ前のお風呂・シャワーを楽しめれば、ととのい前の道のりも楽しめるようになります。「初心者さんだから」とか「常連さんだから」とかは関係ありません。温冷交代浴が初めての人でも、工夫次第で楽しみながらととのうことが可能です。
もちろん、お風呂・シャワーに苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、当記事の内容を実践することで、むしろ洗体タイムがもっと楽しみになるはず。ととのう文脈では、正しい洗い方や清め方も重要ではあるものの、まずは楽しんでやるということを忘れないでください。
お忙しい中、最後までご覧いただきありがとうございました。では、ひとっととのい、いきましょう!
- 『医者が教えるサウナの教科書』加藤容崇/ダイヤモンド社
- 『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』カリタ・ハルユ/東洋経済新報社
- 『サウナ語辞典』草彅洋平+AMAMI/誠文堂新光社
本日もお疲れ様でした。当メディアはサウナを愛するすべての人を応援しています。サウナをもっと知りたい方は、ほかの記事も覗いてみてください!
ちょっとでも学びがあったら、ぜひSNSで共有してもらえると嬉しいです。ではまた、次の記事でお会いしましょう!
なお、より安心してととのいたい方は、サウナ情報を体系的にまとめている次の記事もご覧いただけると幸いです。整い方や入り方のほか、温冷交代浴のテクニックをまとめています。
※本記事は、温泉ソムリエ&サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ筆者による「健康情報の一般的な解説」であり、診断や治療を目的としたものではございません。体調に不安のある方は、まず専門医にご相談を。















