サウナの温浴マナー|所作・立ち振る舞い・配慮のルール

サウナの温浴マナー|所作・立ち振る舞い・配慮のルール

サウナのマナーで最も大切なのは「身体のお湯を拭く」「会話・私語を控える」「場所取りしない」の3点です。しかし、ほかにも見落としがちなサウナのルールがいくつかあるため、何がマナー違反・迷惑行為に当たるのかは覚えておいて損はありません。

今回は「サウナの温浴マナー」をテーマに、所作・立ち振る舞い・配慮のルール、初心者さん・常連さんが気になるQ&Aまでわかりやすく解説します。

当記事は、温泉ソムリエ×サウナ・スパ健康アドバイザー×ライター歴12年の筆者の経験や調査をもとにまとめています。参考文献は、記事末に掲載中です。

はるまる

サウナに限らず、みんなが心地良い場所を作るという意識が大切だったりします。

ぴちどん

水風呂でも外気浴でも、周りの方を思いやる気持ちが欠かせないんですよね!

目次

なぜサウナでマナーが必要なのか

サウナ

サウナのマナーは、温度・湿度を適正に保ちつつ、座面の不快感を防ぎ清潔感を保つためのものです。まずは、なぜサウナでマナーが必要なのかを解説します。

サウナに入るときにマナーを守る理由
  • サウナの温度・湿度を適正に保つため
  • 座面の不快感を防ぎ清潔感を保つため
  • “ととのい”の質を左右するため

サウナの温度・湿度を適正に保つため

サウナに入るときのマナーとして大切なのが、温度と湿度を一定に保つことです。

サウナの室温は80~100℃前後に設定されている一方、何度も出入りすると体感温度が下がります。

何度も人が出入りすると熱気が失われ、コンディションが不安定になったり、深部体温が上がりにくくなったりで整えなくなることも。

座面の不快感を防ぎ清潔感を保つため

サウナでマナーを守ることは、座面の不快感を防ぎ、清潔感を保つことにも直結します。

仮に、身体のお湯を拭かずにサウナに入った場合、座面が汚れて居心地の悪さを感じやすくなります。また、次のようなトラブルにもつながりやすいです。

  1. 感染症の蔓延
  2. 雑菌の繁殖
  3. 匂いの発生

サウナは「高温多湿の密閉空間」。垢や皮脂が残ると衛生面や快適性のトラブルにつながりやすくなるため、座面を汚さない意識が大切です。

「利用者のマナーが悪い=温浴施設の評価」に直結することも。

“ととのい”の質を左右するため

サウナの醍醐味は、「入ることで訪れる圧倒的な恍惚感にある」といっても過言ではありません。

一方、マナーの悪い客がいると集中が妨げられ、自分と向き合うための時間だったはずが、いつしか「うるさい」だけの場所に変わってしまいます。“ととのい”は「環境作り」から生まれるものという認識が大切です。

はるまる

サウナを経年劣化や老朽化から守るためにも、マナーは大切です。

ぴちどん

“サウナの寿命”すら左右すると考えると「しっかりとマナーを守ろう」と思えますよね。

サウナの温浴マナー【初心者・常連向け】

サウナでは、お湯をしっかりと拭き取る、勝手にロウリュしない、極力は会話・私語を控える、タオルを絞らない、寝転がらないなどが基本マナーです。ここからは、サウナの温浴マナーを解説します。

サウナの8つのコンプライアンス
  • お湯をしっかりと拭き取る
  • 勝手にロウリュしない
  • 極力は会話・私語を控える
  • 周囲を威圧・干渉しない
  • タオルを絞らない
  • 動線を塞がない
  • 場所取りをしない
  • 寝転がらない

お湯をしっかりと拭き取る

サウナに入る前は、まずしっかりと身体のお湯を拭き取るのがマナーです。

お湯を拭くことで体温が上がりやすくなり、座面の汚れも防げます。清潔な座面は、サウナ環境を守る大切なピースの1つです。

なお、サウナの正しい入り方ガイドは、次の記事で詳しく解説しています。

勝手にロウリュしない

サウナでは、勝手にロウリュしないのが暗黙の了解となっています。

ロウリュによる蒸気はサウナ全体に届くため、仮にロウリュ自体が禁止されていなくても、ひとこと「ロウリュしていいですか?」と声かけるのがマナーです。

いきなりのロウリュは、危険です。ほかの方の安全のためにも、ロウリュの可否はスタッフに一度確認することをおすすめします。

極力は会話・私語を控える

テレビ付きの温浴施設では、サウナに入りながら語り合うのも醍醐味の1つといえるでしょう。

しかし、原則は会話禁止・私語厳禁が一般的です。「黙浴(言葉を発さない入浴法)」を重視するサウナ施設も多く、「騒いだり話し込んだりする行為は控えるように」との注意書きも少なくありません。おしゃべりやため息も、控えることが求められます。

会話禁止・私語厳禁の理由は、次の通り。

  1. 音が響きやすいため
  2. 黙浴が破られるため

まずは、サウナ本来の「静寂」を味わってみてはいかがでしょうか。

周囲を威圧・干渉しない

温浴施設では、サウナ中に「ジロジロ見てくる方」や「どんどん距離を詰めてくる方」にも遭遇します。

特に、次のような相手を威圧・干渉するかのような行動には注意が必要です。

  1. 視線で追い続ける
  2. 舌打ちやため息をする
  3. 不用意に話しかける

サウナ施設によっては、新参を見張る古参、いわゆるボス的存在もいるため、マナー違反や迷惑行為が目立つ場合はスタッフにご相談ください。トラブルを防ぐためにも、個人間での注意は避けましょう。

タオルを絞らない

サウナ中、タオルを絞るのもマナー違反です。

サウナ施設でも「タオル絞るのNG」という張り紙を見かけるなど、サウナーさんたちの間ではかなりの迷惑行為として扱われています(むしろOKとしているところは滅多にありません)。

動線を塞がない

通路や出入口で止まると、動線の妨げになります。

動線1(今ここ)動線2動線3
サウナ水風呂外気浴

動線とは「サウナ⇒水風呂⇒外気浴」という一連の流れのことで、途中で立ち止まったり座り込んだりするとリズムが崩れて“ととのい”にくくなるため、邪魔しないよう注意が必要です。

頻繁な出入りは室温の下降も招くため、無駄のない動きが欠かせません。

場所取りをしない

私物を座面周辺に置くなど、場所取り行為にもご注意を。

場所取りは、サウナーさんの間で「嫌われる行為」となります。特に、混雑時は場所が空くまで待つか、出直すのが鉄則です。道具で“キープ宣言”しても、確保扱いにはなりません。

私は、サウナの空き状況に合わせて、水風呂や外気浴の時間を調整しています。お気に入りのサウナグッズを盗難・紛失から守るためにも、場所取りは避けたいです。

寝転がらない

もちろん、寝転がるのも避けたいところです。「寝サウナ」など、寝ることを前提としたサウナ以外で横になると、ほかの方の居場所を奪い、圧迫感を与えてしまいます。

なお、サウナ・水風呂・外気浴の禁止事項&注意点の全体像を把握したい方は、次の記事でチェック!

サウナの所作・立ち振る舞い・配慮のルール

サウナでは、ストレッチ・マッサージ・瞑想はOKとされる一方、タオル絞り・ドラクエ行為・マフィア行為はNGです。ここでは、サウナの所作・立ち振る舞い・配慮のルールを解説します。

サウナで迷惑にならないためのモラル
  • 座面でのOK行為リスト
  • 座面でのNG行為リスト

座面でのOK行為リスト

座面では、次の行為はOKとされることが多いです。

OKな行為OKな理由
ストレッチ温浴の一環であるため
マッサージ
瞑想

ただし、ストレッチやマッサージは血行促進が期待できる一方で激しい動きは迷惑になりやすいため、周囲への配慮が前提となります。

座面でのNG行為リスト

座面では、以下の行為は少なくともNGとされています。

NGな行為NGな理由
タオル絞り座面が汚れるため
ドラクエ行為邪魔になるため
マフィア行為負担がかかるため

「ドラクエ行為」とは、グループでぞろぞろと仲間を連れてサウナに入ること、「マフィア行為」とは、無断でサウナの温度調整をして自分好みに環境を変えてしまうことです。

はるまる

サウナにおいて「タオル絞る」などの行為は施設側でも禁止されているため、利用者側の配慮が必要です。

ぴちどん

逆に、瞑想など人に迷惑をかけない行為なら問題ないと思います。

シーン別のサウナでやってはいけないこと

混雑時は、特に混雑ゆえの大声、身体と身体の接触、座面の順番待ちなどのトラブルが頻発しやすいです。次に、シーン別のお風呂・シャワーでやってはいけないことを解説します。

サウナの禁忌行為・注意事項
  • 混雑時に起こりやすいトラブル
  • サウナグッズの扱いによるトラブル
  • 初心者によくあるマナー違反
  • 常連によくある迷惑行為

混雑時に起こりやすいトラブル

サウナの混雑時は、次のようなトラブルが起こりやすい傾向にあります。

  1. 混雑ゆえの大声
  2. 身体と身体の接触
  3. 座面の順番待ち

混雑時はどうしても大声や接触、順番待ちなどのトラブルが多くなるため、可能であれば早朝や深夜など、人の少ない時間帯を選ぶのがおすすめです。

■「サウナが混雑する時間帯」記事は準備中

サウナグッズの扱いによるトラブル

サウナに限らず、サウナグッズの扱いによるトラブルも定期的に発生します。

  1. サウナグッズによる座面の占領
  2. マイサウナグッズの放置

サウナグッズは適切に使えば役立つ一方、占領や放置によるトラブルが後を絶ちません。特に、スマートウォッチの操作音やタオル・ハットの水滴は雰囲気を壊しかねないため、節度を守って使用すべきです。

初心者によくあるマナー違反

サウナ初心者さんがやりがちなのが、「湯上り太郎(お湯を拭かずにサウナに入る行為)」です。

また、同行者とはしゃいでいる方も度々見かけるため、基本マナーだけでなく「サウナの雰囲気を守ろう」とする姿勢も必要となります。

常連によくある迷惑行為

サウナ常連さんがやりがちなのが、「ヌシ(ユーザーの行動を監視する行為)」です。

「サウナの平和を守ろう」という気概は素晴らしい一方、執拗な口出しは自分ルールの押しつけになることも。むしろ、良かれと思って指導や説教をした結果、施設全体の空気が悪くなることもあります。

なお、水風呂の冷浴マナーは、次の記事で詳しく解説しています。所作・立ち振る舞い・配慮のルールを理解すれば、もう“ととのい”玄人です。

サウナのマナーのQ&A

Q&A

最後に、サウナのマナーのQ&Aとして、よくある質問をまとめました。

サウナに入る前にやっておくべきマナーは?

サウナ前は、身体に付着したお湯を拭くのがマナーです。お湯に濡れた状態で入ると、座面が汚れる原因となります。

サウナに人がいなかったら勝手にロウリュしていい?

サウナでは、原則施設のルールに従います。禁止されているところでは、人の有無にかかわらず勝手にロウリュしないのが暗黙の了解です。

サウナの座面周辺に道具を置いたり掛けたりしていい?

サウナの座面に道具を置いたり掛けたりすると邪魔になるため、頭に載せたり手に持ったりするのが基本です。使わないものは、荷物棚に収納することをおすすめします。

サウナの室温を無断で温めたり冷ましたりしていい?

無断での温度調整は、厳禁です。施設の設定温度は変更しないのが、鉄則とされます。

サウナの場所取りは一方的に無視していい?

誰もいないのに私物だけ残されている場合、無視しても問題はありません。文句をいわれたら、スタッフに対応してもらうのも手。

許せない行為を見かけたら注意していい?

自分の中で「許せない」と思っても、まずはスタッフに報告するのが先です。後で揉めないよう、個人間での注意は避けることが求められます。

なお、サウナ全般のマナーを知りたい方は、サウナページもあわせてご覧いただけると幸いです。次のページでは、サウナーさんに役立つ情報を体系的に学べます。

まとめ

今回は、サウナの温浴マナー、所作・立ち振る舞い・配慮のルール、Q&Aを解説しました。

サウナでは、みんなが整えるよう温浴マナーを守ることが大切です。特に、初めての温浴施設ほど、所作・立ち振る舞い・配慮は丁寧にしたいところ。禁止事項や注意点というほどではありませんが、ちょっとした気配りや心遣いが“ととのい”に通じます。

初めての温冷交代浴では、わからないことがあって当然。一方で、無意識なマナー違反や迷惑行為がトラブルに発展することもあるため、ぜひ今回の記事を定期的に読み返しながら楽しんでみてください。

お忙しい中、最後までご覧いただきありがとうございました。では、ひとっととのい、いきましょう!

参考文献
  • 『医者が教えるサウナの教科書』加藤容崇/ダイヤモンド社
  • 『究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』カリタ・ハルユ/東洋経済新報社
  • 『サウナ語辞典』草彅洋平+AMAMI/誠文堂新光社
はるまる

本日もお疲れ様でした。当サイトはサウナを愛するすべての人を応援しています。サウナをもっと知りたい方は、ほかの記事も覗いてみてください!

ぴちどん

ちょっとでも学びがあったら、ぜひSNSで共有してもらえると嬉しいです。ではまた、次の記事でお会いしましょう!

サウナ・水風呂・外気浴という言葉を知りたい方、サウナの起源・発祥の地を学びたい方は、次の記事も一緒にチェックしてみませんか?

明日も頑張れますように!
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